現代において日本人は、自然の景観を人為的に変えることに対して、畏怖の念を持つようなことは全くなくなってしまいました。開発や改造の名の下での、自然の破壊をとめどなく進めてきたのが過去の歴史です。そのような自然の乱開発が遠縁となって、近年、河川の氾濫や崖崩れなどの自然災害の頻度や程度が増加しているのは皮肉というほかありません。(昔ならば、これを人々は、神が怒ったとみなしたかもしれません)。

何年か前、横浜の都筑区で地盤沈下によりマンションが傾き、その原因が軟弱地盤の補強のための杭の施工不備にあったということで問題になったことがありましたが、これなども、「池辺」という地名を確認すればある程度はその土地の元々の地形も推測できたのですが、大規模開発により、地形がすっかり変わってしまった現在では、外見だけからではそこがかつては川や池の周辺の土地であったことなど全く想像もつかなくなっていたことにこの事件の遠因を求めることができるかも知れません。

「地鎮祭」を行うか否かは個人の自由であり、強制されるものではありませんが、施主、施工業者共々、今後の工事の無事と住宅の無事な完成を祈る気持ちは共有したいものであり、その確認のためにも、この「地鎮祭」、ただの形式なのだからやめてしまおう、と考えることは、何となくもったいない気もしないではありません。ちなみにこの「地鎮祭」ですが、費用は地域によって差はありますが、神官への謝礼と、祭壇やお供え費用などを合わせてもせいぜい3~5万円程度です。


まずはお問い合わせください。初回相談は無料です。

お電話は0422-21-9353受付フォーム随時ブログ更新中