家を建てたい、リフォームしたい、そろそろ建て替えたい。
住まいについて考えるとき、細かいことはよくわからなくても「大きなお金」をともなうということは誰しもが感じることです。
建て替えかリフォームか、いくらかかるのか、ローンや使える制度はどんなものがあるのか、検討すべきことはたくさんありますが、
その中で、考えていただきたいのが「ライフプラン」です。
ライフプランという言葉自体は耳にしたことがあっても、実際にライフプランを立てているという方はまだまだ少ないのではないでしょうか。
お金のことはよくわからないし、漠然としていて何から手をつければいいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
でも、難しく考える必要はありません。
まずはシンプルなライフプランを書いてみましょう。
紙に横線を引いたら、10年単位で家族の年齢と、その時どんな生活をしているのかを想像しながら書いてみてください。金額はいりません。
家はそこに住まう人の人生の基盤となる場所で、長い年月を過ごす場所でもあります。
長い年月の間には、成長もあれば、衰えもあり、世代の交代もあります。
どんな家でどんな毎日を過ごし、どんなふうに変化していくのか、ぼんやりとしたイメージを言葉にして紙に書き出してみましょう。
書いたライフプランをどうぞご家族でゆっくり眺めてみてください。
「子どもと一緒に過ごす時間って意外に短いな」
「老後ってこんなに長いんだ」
「この部屋の使い方はこんなふうに変化していくかも」
書き出してみることでいろんな発見があります。
家族でお互いの感想を聞きあうのもよいですね。
住まいを考えるとき、自分や家族のライフプランを一緒に考える。
あたり前といえばあたり前のことですが、実際には予算や金利、物件など「今見えるもの」に関心が集中してしまいがちです。
住宅購入を機にファイナンシャルプランナーに相談する方は非常に多いですが、入り口は「買っても（建てても）大丈夫か？」という「今」の問題であっても、お話を伺っていくとそれは「将来」への不安からきていることがほとんどです。
FP相談では、ライフプランから導かれるキャッシュフロー表によって「お金の未来」について見通しを立てていきます。
住宅購入以外にも、教育資金、老後資金、相続などさまざまな人生のお金をプランニングすることで「今」だけでなく「将来」も安心できる計画をお客様と一緒につくっていきます。
家はそこに住まう人の人生を左右するくらい大きな買い物。だからこそ、ライフプランが必要です。
はじまりはシンプルなライフプランから。そこから夢を形にしていくことが始まります。
（次回は、ライフプランと人生三大支出についてお話しします。）
