不動産は、相続において、かなり厄介な存在です。
「争いの原因が不動産」ということは、かなり多いのです。
簡単に分けられないし、ふつうは高額で、一口に不動産と言っても、良く見ないと一つ一つ全く違うと言うくらい「個別性が高い」ものです。

自宅もあれば、アパートも、農地もあり、また、土地の広い狭い、面した道路、立地、・・数えきれないほどの要因で、全く違うものと言っても良いでしょう。

ですので、不動産をめぐっては、相続人が複数になると、いろいろな判断と想いの違いが出てきて、意見の一致を見ないケースが多いのです。

また、相続では、不動産は、かなりの価値がある一方、預貯金があまりないと言うケースがかなり多く、平等にしにくく、分け方においても、争いになりがちです。

どうにも意見がまとまらず、とりあえず「その場しのぎ」で、相続人間で公平に分けようと、「共有」にすることも、しばしばです。
この共有が曲者で、一見平等に分けたようで、実は、「決断の先送り」で、後日余計に争いのタネを作っていることが多いのです。

また、実家が田舎の方にあり、家具等の遺品の整理が大変、価値もほとんどないので、誰も引き受け手がないとか、空き家で放置されるということもあります。

価値があればあったなり、価値がなければないなりに、不動産は争いやゴタゴタのタネになりがちです。

こんなことにならないように、不動産のある方は、必ず遺言を作っておくべきでしょう。
共有や放置状態の空き家にならないように、親の方から、売却とか、分け方、所有者を明確に示しておくと、相続人もそれに従って実行がしやすくなります。

但し、遺言は、必ず専門家と一緒に作りましょう。
下手な内容で遺言を作ると、かえってもめることにもなります。

不動産の所有者は、将来の面倒を避けるために、遺言を作ることは、「義務」くらいに重く考えてください。


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